教育局(2018年9月3日)

・日本語の美しさを伝える歌唱指導のあり方

7月30日(月)・8月17日(金)、つくば市総合教育研究所(大形)で市内の幼稚園、小・中学校の先生に向けて「美しい日本語で歌おう研修講座」が開かれた。今年から1回目は園児と小学校低学年の音楽を担当している先生、2回目は小学校中・高学年と中学校の音楽を担当している先生に分け、子どもたちの発達段階に応じた指導が行われた。講師は元同市立二の宮小学校校長で、小中学校の校歌も多数作曲してきた鶴田昭則先生。2回目は作曲家の長谷部匡俊先生も加わり、童謡(どうよう)や唱歌における歌唱指導のポイントや合唱指導の在り方、歌唱表現力を高める指揮法などについて研修を行い、理解を深めた。

・歌って感じる童謡や唱歌の素晴らしさ

1回目の講座のテーマは「歌い継がれる童謡・歌唱共通教材の指導の在り方」。園児と小学校低学年までの子どもたちの歌唱指導について、講話と実技を交えながら進められた。

「わらべ唄(うた)とは歌という意識もないまま子どもの中に入りこんでいて、言葉と同じように自然に伝わってきたもの。日本古来の音や言葉のひびきを感じる感性は今も昔も変わりなく、子どもたちが童謡や唱歌などにふれる機会をつくってあげることが大事」と先生。そして「四季が豊かな日本には季節に応じたたくさんの歌があり、日本ほど子どもの歌(童謡など)が多い国はない」という解説後、なれ親しんできた童謡や愛唱歌などをみんなで歌い、美しいメロディや日本語のひびきに耳をかたむけた。歌った曲は『春がきた』『めだかの学校』など20曲以上。曲の情景をイメージしながら歌うこと、『シャボン玉』にこめられた思いを例に、歌詞の意味を理解し背景を考えて歌うこと、元気よく歌うだけでなく、音のひびきや言葉の美しさを感じながら表現することを心がけてほしいという講話があった。また小さな子どもの発声練習の方法については、合唱団を指導する先生からリトミック的動きを取り入れるのが有効とアドバイスも。多くの童謡や愛唱歌にふれ、歌声があふれる2時間半だった。研修を受けた先生は「童謡や唱歌の良さを改めて感じた」、「情感が感じられる良い曲がたくさんあるので、大切にあつかっていきたい」、「童謡や唱歌は言葉と音が結びつき、日本語の美しさが伝わるのを感じた」と話し、「これから子どもたちといっしょにたくさん歌って、子どもたちに伝えていきたい」と声をそろえた。

・合唱フォーラムに向けて歌唱表現力を高める

8月に行われた2回目は、小学校中・高学年と中学校の先生を対象に「合唱フォーラムのための合唱指導の在り方」というテーマで行われた。同市では11月に12の学園と義務教育学校4校の代表児童生徒による合唱フォーラムが行われており、今年で4回目になる。「中学生がお手本となって、小学生は発声の仕方や表現の仕方などを学ぶことができる。また中学の音楽専門の先生から指導を受けることは、小学生や小学校の先生にとっても有意義な学びになる」と同研究所所長。今回の学びが生かされ、「合唱フォーラム」では子どもたちがすばらしい歌声を披露(ひろう)してくれるに違いない。(2018年9月3日掲載)

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