教育委員会(2018年9月3日)

・AETとともに一歩前に出る授業づくりへ

2020年度から全国で導入される新しい学習指導要領の英語教育を先行して今年度から行っている龍ケ崎市で8月、「平成30年度外国語活動・外国語科研修会」が開かれた。市内の小中学校の先生を対象に、外国語活動・外国語科の基本的な考え方や授業の実践(じっせん)をレクチャーすることがねらい。市役所会場に22人の先生が参加して、新学習指導要領をふまえたこれからの英語教育や指導方法について講義で学んだ後、AET(英語指導助手)9人と共に、レッスンプログラム作りや模擬(もぎ)授業に熱心に取り組んだ。

・新学習指導要領をふまえ指導ポイントを講義
同市では新学習指導要領へのスムーズな移行を目指し、今年度から小学校高学年で正式な教科としての「外国語科」(年間70時間)、小学校中学年で英語に楽しく親しむ「外国語活動」(年間35時間)を2年先行して導入、先生たちも研修を重ねている。例年、AETの配置を行っているインタラックのスタッフが中心となって研修を進めるが、今回は新たに、小学校の英語教育を研究してきた指導課の先生が、新学習指導要領のポイントをふまえつつ、これからの小学校英語教育の内容や指導方法について講義を行った。

・「外国語科」で小中学校の英語の学びをつなぐ
佐々木指導主事は、これまで高学年で学んでいた「外国語活動」を中学年が行うようになり、「外国語活動」と中学校の英語をつなぐものとして高学年で「外国語科」が入ることで、小中学校の英語教育の学びが円かつにつながるようになったことを説明。小学校で音声で楽しく英語を学んでいた子どもも、中学校で読み書きが入ると苦手になってしまうケースが多い。そこで、これまで小学校の段階ではなかった「読む・書く」が、高学年で少しずつ取り入れられることを述べ、例えば「書く」の指導では、ドリル的な演習にならないよう、ゲーム的要素や、アルファベット順ではなく左右対称(たいしょう)の文字からスタートして書くことに慣れさせることなど、指導ポイントを強調。「まずは学級担任が一歩をふみ出し、英語の授業をAETといっしょにつくっていきましょう」と呼びかけた。

・AETとともに工夫をこらした模擬授業披露

その後、高学年担任と中学校の英語の先生グループと中学年担任グループに分かれ、AETと共にティーム・ティーチングの授業プランを考え、ペアで模擬授業を行った。AETの後ろからカードを出したり引っこめたり、2人で楽しいかけ合いをしたりと工夫をこらしながら、中学年ではフラッシュカードを使った名前当てクイズ、高学年では、国旗のカードを使って、行ってみたい国とその理由を英語で答えさせるゲームなど、児童の興味を引くような模擬授業が次々に披露(ひろう)。小学校の先生は「研修を受けてAETとどう役割分担をすればよいかが分かった。模擬授業を通して2人で作り上げていくものであることが実感。授業を進める際、子どもたちがまず注目するのは担任なので、2学期からはもっと前に出て、積極的に英語を使っていきたい」と話した。(2018年9月3日掲載)